早朝。
姉は点呼前の自由時間を利用し、洗濯に出す衣服を整理していた。
少し前から週に1回、洗濯物を出すことが許可された。
と言っても手持ちの衣服は支給された二着の白い体操服、肌着、太ももまで見える半ズボン。そして4枚の下着。
悲しい顔をした姉が汚れが目立つ白パンツを纏めて袋に入れた。
もちろん使用後の下着なんて人の目に触れたせたくなかったが自分で洗濯することは固く禁じられている。
つまり洗うためには拘置所が行っている洗濯係に任せるか、弟に頼むかの2択しかなかった。
弟にこんなものを見せるのは絶対に嫌だったので洗濯係に任せているが洗われて戻ってきた下着を見て疑問に思う
支給品なので区別は付かないが本当にこれは自分のものなのか。そもそも誰が洗っているのか。
このあたり刑務官に聞いても支給品は他人のものになる場合がある。洗うは業者ではないぐらいしか教えてくれない。
もちろん誰が洗っているのかの答えがわかったらって何が変わるわけでもないが下着というデリケートな部分を正体不明の他人に任せているのは何とも気持ち悪かった。
カンカンと遠くから矯正展の準備を思われる工事の音が響いた。
(矯正展か……)
姉は昨日の刑務官がわざわざ持ってきてくれたパンフレットのことを思い出す。
別に興味があるわけでなかったが、どうやら勘違いをさせたようだ。
貰ったパンフレットを開くと拘置所には全く似合わない明るく楽しいお祭りのような内容が書かれていた。
初日はお笑いの芸人ゲストが来て市長の挨拶まである。
写真には屋台に並んで楽しそうに食事を食べている市民が写っていた。
これだけ見ると本当にただの祭り会場に見える。
だが、ここは拘置所。これは作られた嘘のイメージに他ならなかった
(この祭りを見に来た人たちは冤罪の人が全裸検査を受けていることをどう思っているんだろう……)
ふと思った疑問を姉はすぐ打ち消した。
それは今こんな立場になったからこそ『許せない』の思いがあるだけなのは間違いなかったからだ。
もし逮捕されていない時にそんな質問をされたらこう答えるだろう。
『逮捕されるほどの人物なら全裸検査されても仕方がないじゃない? 危険物を持っていたら怖いし』
姉は当時の自分の常識を呪った。冤罪の可能性、推定無罪の原則。あまりに物を知らない浅はかな考えだった
「4番。土下座をし報告」
今日も朝の点呼の時間がやってくる。
矯正展の準備のため応援が多く来ているらしく、見たことがない40歳前後の男性刑務官が立っていた。
「4番。体の異常はありません」
姉は初対面の相手に土下座をし決められた挨拶をした。
「上半身脱衣」
「……はい」
見知らぬ男性刑務官に言われたまま乳房を見せた。
もちろん彼女は自分の冤罪を信じているし、こんなところに囚われる言われはないと強く主張している。
だが拘置所生活のおかげで自身の過ちが複数あったことも痛いほどわかった。
刑務官は晒された乳房をジロジロ見ながら姉の表情を観察する。
この視線から感じるのは性欲ではなくモノとしてみているプロの目
刑務官は姉が命じられた脱衣行為をきちんと行うが確認し乳房の形をチェックしているようだった。
思わず手で隠しそうになるがもしそんなことをすれば脱衣に抵抗の疑いありとばかりにガラス棒検査の流れになるのは容易に想像がつく
それだけはゴメンとばかりに姉は恥ずかしさも屈辱も押さえ込む
その態度に納得したのか刑務官は「問題なし。服を戻せ」と言った。
姉は「ふー」と安堵の息を吐いた。
もちろん初対面の男に乳房を見られた悔しさはある。
しかしそれですんで良かったと思う気持ちがあるのも事実。
(これじゃ駄目ね……)
姉は少しずつ惨めな拘置所生活に慣れを感じつつある自分に呆れつつ危機感も同時に覚えていた。
--------
昼 刑務官室
「あれ、2番は?」
午後からの担当である篠原刑務官が今日の予定が書かれた黒板を見て首を傾げる
黒板には2番移動とだけ書かれているからだ。
移動とはいったい?と不思議に思い杉浦刑務官に聞くと
「2番は昨日の夜から24時間の保護室行き」
少し嬉しそうな顔をしながら杉浦は言った。
2番こと愛は刑務官の誰もが苦手としている人物。
そんな人が自分の目の届かないところで拘束されているというのはある意味楽であり安心できる出来事だった。
「保護室は穏やかじゃないな。またどうして。暴れたのか」
「それがよくわからないんだよね。神崎刑務官がその場で決めたらしいのでなにか生意気な態度でも取ったのか。はたまた矯正展が近いから一度締めておきたかったのかも」
杉浦はあまり興味なさそうに言った。
愛が視界からいなくなった現実が一番であり原因はどうでも良さそうだった。
「拘束レベルは?」
そう言うと杉浦は視察表を手渡す。
サラッと見た篠原の目が厳しくなる
「防声具、拘束衣、後ろ手錠、皮ベルトかよ。穏やかじゃないな」
2番の処置はかなり厳重なものだった。
これだと視界は塞がれ声も出せない。手は後ろで固定され足も皮ベルトで縛られている。
拘置所で出来る限界ギリギリの拘束だった。
「まぁ厳しいけど下半身の2つは塞がれていないからまだマシなんじゃない。2番ならそこまでやってもいいのにね」
杉浦のいう2つとは性器と肛門のこと。
篠原も実際に見たことがないが女子刑務所では拘束の際にアナルはおろか女の穴もプラグを入れて塞ぐという。
とんでもない話だった。
杉浦がボソリという。
「そろそろ2番の『しーしー』の時間だから篠原手伝ってよ」
「えー嫌ですよ。後が怖いしそもそも2番は僕の担当じゃないし」
保護室に入れたのだから洗礼はやらなくてはならなかったが、当然のごとく篠原は拒否した。
これが学生時代の後輩でもある4番なら二つ返事で引き受けるが相手が2番となれば話は別。
あんな裏社会のお嬢に恥をかかせたことが知れれば、おちおち夜道も歩けない。
「でも放置しておくわけにも行かないじゃない」
どうしてもやらせたいようだ。怖いのがありありと感じられた。
「しゃーないな。わかりました。でもこれは貸しですよ」
結局、篠原は同意した。そもそも篠原にとって杉浦は先輩だ。
断り続けて関係を悪化させるよりも恩を売っておいた得策だった
-----
保護室は地下にあった。
この区間は昭和中期に建てられたもっとも古い施設と言うだけあってジメジメとした重苦しい空気が漂っている
冷たいコンクリートに囲まれた狭い廊下を進むと古めかしい鉄格子の部屋にたどり着く。
鍵を開けて中に入ると拘束具を付けられ芋虫のように転がされている愛がいた。
二人が牢に入っても愛は何の反応も示さない。
「おい。聞こえるな」
篠原が言うと愛はコクリと首を動かした
既に拘束してから3時間はたっている。
なみの人間なら恐怖からパニックになっていてもおかしくないが、愛はまだ正常な判断力を持っているようだった
「今からおしっこをさせる。いいな」
篠原に質問に愛は同意の動作をしなかった。
2人はどうするか考えるが結局杉浦が慎重な手つきで足首に止められていたベルトを外し、ゆっくりとズボンとパンツを脱がした。
篠原は愛の晒された陰毛を見た
なんだかんだで男性刑務官は女性を担当することは少ない。
愛のあそこをはっきり見たのもこれが初めてだったが
(こんなもんか)
感想はその程度だった。
刑務官の間で恐れられていた愛とは言えあそこは他の女囚と何ら変わらない。
良くある手入れされていない陰毛でしかなく、何を恐れることがあるのだろうか
篠原は下半身丸出しの4番の両足に手を回してを抱きあげる。
それはまるで幼児におしっこをさせるときのような態勢だった。
「よっと」
落とさないように手の位置を変えると愛の足が開く。
大人の女性がするとは思えない無様な『しーしー』の姿勢が半ば強制的に行われた。
あまりに大きく股を開いているためパックリと愛のあそこが開き中身を晒けだされている。
篠原は愛のお尻を便器の上にもっていった。
そして「しーしー」といいながら体を揺らす。
生まれ持った人間の本能なのか、合図とともにすぐヒクヒクと愛の尿道口が反応し、股間から尿が見栄も恥もなくシャーと熱い噴水がほとばしられた。
尿道口から噴出される尿水は放物線を描いて飛び便器の中へと消えていく
「トートト」
尿の勢いが途切れかかっているのを見た篠原は愛の体を小刻みに振り最後の1滴まで出させるように誘導する。
「ふっ」
その仕草がいかにも母親が子にオシッコをさせる姿を連想させ杉浦刑務官の顔からようやく笑みがこぼれた。
そう。いくら愛が美人で裏社会に通じた恐れられた人物であろうがここでは上がることは決してないカースト最下層の女でしかないのだ。
そのことを教えるかのように杉浦はしげじげとオシッコを終えた愛の股間を眺めながらティッシュで拭いた。
屈辱感を与えるようにゆっくりと拭くと愛は「うっ、うっ」と塞がれた口で精一杯の反応をした。
体全体から羞恥と殺意の炎が燃えたぎっているのがわかる。
だが何をやっても尿の後始末をされているのは格好は付かない。
杉浦はプレッシャーも気にせず「ふきふき」とわざわざ声に出しながら愛の性経験の豊富さを感じさせる黒ずんだ性器の中を拭き終えた。
「ふう」
篠原は愛を再び床に転がし拘束具を元に戻して大きな息を吐く。
素晴らしい見世物だったと思った。何の関係もない2番ですらこれなのだ。
もしこれが昔からの顔見知りな4番だったら、どんなものになるのだろうか。
学生時代に振った男に命じられるまま全裸になり抱きかかえられながらオシッコをさせられる。
そしてティッシュで股間を拭かれて尿の後始末をされるのだ。
4番にとっては生涯忘れられない屈辱になるだろう
この体験はたとえ冤罪が認められて名誉が回復されても決して消えることはない。
人生の汚点として彼女をずっと苦しめる。
もちろん忘れられないという意味では篠原とて同じ。
自らの手で4番に『しーしー』を行えば感動の記憶として残ることは間違いなかった。。
姉は点呼前の自由時間を利用し、洗濯に出す衣服を整理していた。
少し前から週に1回、洗濯物を出すことが許可された。
と言っても手持ちの衣服は支給された二着の白い体操服、肌着、太ももまで見える半ズボン。そして4枚の下着。
悲しい顔をした姉が汚れが目立つ白パンツを纏めて袋に入れた。
もちろん使用後の下着なんて人の目に触れたせたくなかったが自分で洗濯することは固く禁じられている。
つまり洗うためには拘置所が行っている洗濯係に任せるか、弟に頼むかの2択しかなかった。
弟にこんなものを見せるのは絶対に嫌だったので洗濯係に任せているが洗われて戻ってきた下着を見て疑問に思う
支給品なので区別は付かないが本当にこれは自分のものなのか。そもそも誰が洗っているのか。
このあたり刑務官に聞いても支給品は他人のものになる場合がある。洗うは業者ではないぐらいしか教えてくれない。
もちろん誰が洗っているのかの答えがわかったらって何が変わるわけでもないが下着というデリケートな部分を正体不明の他人に任せているのは何とも気持ち悪かった。
カンカンと遠くから矯正展の準備を思われる工事の音が響いた。
(矯正展か……)
姉は昨日の刑務官がわざわざ持ってきてくれたパンフレットのことを思い出す。
別に興味があるわけでなかったが、どうやら勘違いをさせたようだ。
貰ったパンフレットを開くと拘置所には全く似合わない明るく楽しいお祭りのような内容が書かれていた。
初日はお笑いの芸人ゲストが来て市長の挨拶まである。
写真には屋台に並んで楽しそうに食事を食べている市民が写っていた。
これだけ見ると本当にただの祭り会場に見える。
だが、ここは拘置所。これは作られた嘘のイメージに他ならなかった
(この祭りを見に来た人たちは冤罪の人が全裸検査を受けていることをどう思っているんだろう……)
ふと思った疑問を姉はすぐ打ち消した。
それは今こんな立場になったからこそ『許せない』の思いがあるだけなのは間違いなかったからだ。
もし逮捕されていない時にそんな質問をされたらこう答えるだろう。
『逮捕されるほどの人物なら全裸検査されても仕方がないじゃない? 危険物を持っていたら怖いし』
姉は当時の自分の常識を呪った。冤罪の可能性、推定無罪の原則。あまりに物を知らない浅はかな考えだった
「4番。土下座をし報告」
今日も朝の点呼の時間がやってくる。
矯正展の準備のため応援が多く来ているらしく、見たことがない40歳前後の男性刑務官が立っていた。
「4番。体の異常はありません」
姉は初対面の相手に土下座をし決められた挨拶をした。
「上半身脱衣」
「……はい」
見知らぬ男性刑務官に言われたまま乳房を見せた。
もちろん彼女は自分の冤罪を信じているし、こんなところに囚われる言われはないと強く主張している。
だが拘置所生活のおかげで自身の過ちが複数あったことも痛いほどわかった。
刑務官は晒された乳房をジロジロ見ながら姉の表情を観察する。
この視線から感じるのは性欲ではなくモノとしてみているプロの目
刑務官は姉が命じられた脱衣行為をきちんと行うが確認し乳房の形をチェックしているようだった。
思わず手で隠しそうになるがもしそんなことをすれば脱衣に抵抗の疑いありとばかりにガラス棒検査の流れになるのは容易に想像がつく
それだけはゴメンとばかりに姉は恥ずかしさも屈辱も押さえ込む
その態度に納得したのか刑務官は「問題なし。服を戻せ」と言った。
姉は「ふー」と安堵の息を吐いた。
もちろん初対面の男に乳房を見られた悔しさはある。
しかしそれですんで良かったと思う気持ちがあるのも事実。
(これじゃ駄目ね……)
姉は少しずつ惨めな拘置所生活に慣れを感じつつある自分に呆れつつ危機感も同時に覚えていた。
--------
昼 刑務官室
「あれ、2番は?」
午後からの担当である篠原刑務官が今日の予定が書かれた黒板を見て首を傾げる
黒板には2番移動とだけ書かれているからだ。
移動とはいったい?と不思議に思い杉浦刑務官に聞くと
「2番は昨日の夜から24時間の保護室行き」
少し嬉しそうな顔をしながら杉浦は言った。
2番こと愛は刑務官の誰もが苦手としている人物。
そんな人が自分の目の届かないところで拘束されているというのはある意味楽であり安心できる出来事だった。
「保護室は穏やかじゃないな。またどうして。暴れたのか」
「それがよくわからないんだよね。神崎刑務官がその場で決めたらしいのでなにか生意気な態度でも取ったのか。はたまた矯正展が近いから一度締めておきたかったのかも」
杉浦はあまり興味なさそうに言った。
愛が視界からいなくなった現実が一番であり原因はどうでも良さそうだった。
「拘束レベルは?」
そう言うと杉浦は視察表を手渡す。
サラッと見た篠原の目が厳しくなる
「防声具、拘束衣、後ろ手錠、皮ベルトかよ。穏やかじゃないな」
2番の処置はかなり厳重なものだった。
これだと視界は塞がれ声も出せない。手は後ろで固定され足も皮ベルトで縛られている。
拘置所で出来る限界ギリギリの拘束だった。
「まぁ厳しいけど下半身の2つは塞がれていないからまだマシなんじゃない。2番ならそこまでやってもいいのにね」
杉浦のいう2つとは性器と肛門のこと。
篠原も実際に見たことがないが女子刑務所では拘束の際にアナルはおろか女の穴もプラグを入れて塞ぐという。
とんでもない話だった。
杉浦がボソリという。
「そろそろ2番の『しーしー』の時間だから篠原手伝ってよ」
「えー嫌ですよ。後が怖いしそもそも2番は僕の担当じゃないし」
保護室に入れたのだから洗礼はやらなくてはならなかったが、当然のごとく篠原は拒否した。
これが学生時代の後輩でもある4番なら二つ返事で引き受けるが相手が2番となれば話は別。
あんな裏社会のお嬢に恥をかかせたことが知れれば、おちおち夜道も歩けない。
「でも放置しておくわけにも行かないじゃない」
どうしてもやらせたいようだ。怖いのがありありと感じられた。
「しゃーないな。わかりました。でもこれは貸しですよ」
結局、篠原は同意した。そもそも篠原にとって杉浦は先輩だ。
断り続けて関係を悪化させるよりも恩を売っておいた得策だった
-----
保護室は地下にあった。
この区間は昭和中期に建てられたもっとも古い施設と言うだけあってジメジメとした重苦しい空気が漂っている
冷たいコンクリートに囲まれた狭い廊下を進むと古めかしい鉄格子の部屋にたどり着く。
鍵を開けて中に入ると拘束具を付けられ芋虫のように転がされている愛がいた。
二人が牢に入っても愛は何の反応も示さない。
「おい。聞こえるな」
篠原が言うと愛はコクリと首を動かした
既に拘束してから3時間はたっている。
なみの人間なら恐怖からパニックになっていてもおかしくないが、愛はまだ正常な判断力を持っているようだった
「今からおしっこをさせる。いいな」
篠原に質問に愛は同意の動作をしなかった。
2人はどうするか考えるが結局杉浦が慎重な手つきで足首に止められていたベルトを外し、ゆっくりとズボンとパンツを脱がした。
篠原は愛の晒された陰毛を見た
なんだかんだで男性刑務官は女性を担当することは少ない。
愛のあそこをはっきり見たのもこれが初めてだったが
(こんなもんか)
感想はその程度だった。
刑務官の間で恐れられていた愛とは言えあそこは他の女囚と何ら変わらない。
良くある手入れされていない陰毛でしかなく、何を恐れることがあるのだろうか
篠原は下半身丸出しの4番の両足に手を回してを抱きあげる。
それはまるで幼児におしっこをさせるときのような態勢だった。
「よっと」
落とさないように手の位置を変えると愛の足が開く。
大人の女性がするとは思えない無様な『しーしー』の姿勢が半ば強制的に行われた。
あまりに大きく股を開いているためパックリと愛のあそこが開き中身を晒けだされている。
篠原は愛のお尻を便器の上にもっていった。
そして「しーしー」といいながら体を揺らす。
生まれ持った人間の本能なのか、合図とともにすぐヒクヒクと愛の尿道口が反応し、股間から尿が見栄も恥もなくシャーと熱い噴水がほとばしられた。
尿道口から噴出される尿水は放物線を描いて飛び便器の中へと消えていく
「トートト」
尿の勢いが途切れかかっているのを見た篠原は愛の体を小刻みに振り最後の1滴まで出させるように誘導する。
「ふっ」
その仕草がいかにも母親が子にオシッコをさせる姿を連想させ杉浦刑務官の顔からようやく笑みがこぼれた。
そう。いくら愛が美人で裏社会に通じた恐れられた人物であろうがここでは上がることは決してないカースト最下層の女でしかないのだ。
そのことを教えるかのように杉浦はしげじげとオシッコを終えた愛の股間を眺めながらティッシュで拭いた。
屈辱感を与えるようにゆっくりと拭くと愛は「うっ、うっ」と塞がれた口で精一杯の反応をした。
体全体から羞恥と殺意の炎が燃えたぎっているのがわかる。
だが何をやっても尿の後始末をされているのは格好は付かない。
杉浦はプレッシャーも気にせず「ふきふき」とわざわざ声に出しながら愛の性経験の豊富さを感じさせる黒ずんだ性器の中を拭き終えた。
「ふう」
篠原は愛を再び床に転がし拘束具を元に戻して大きな息を吐く。
素晴らしい見世物だったと思った。何の関係もない2番ですらこれなのだ。
もしこれが昔からの顔見知りな4番だったら、どんなものになるのだろうか。
学生時代に振った男に命じられるまま全裸になり抱きかかえられながらオシッコをさせられる。
そしてティッシュで股間を拭かれて尿の後始末をされるのだ。
4番にとっては生涯忘れられない屈辱になるだろう
この体験はたとえ冤罪が認められて名誉が回復されても決して消えることはない。
人生の汚点として彼女をずっと苦しめる。
もちろん忘れられないという意味では篠原とて同じ。
自らの手で4番に『しーしー』を行えば感動の記憶として残ることは間違いなかった。。