「大丈夫そうね。それではこの椅子に座ってください。右足だけ椅子の上に乗せて。股はもう少し開いて。右手は膝に。左手は頭の後ろに置く」
部長は冷静を装いながら佳子に指示を出す。
先ほどのパニックから回復した佳子はただ黙って言われた通りのポーズをとった。
部長は自分の思いのままのポーズを取る全裸の佳子を改めて見直す。
染み一つ無い真っ白な肌。形のいいお椀型の乳房。可愛らしいピンク色の乳首。
佳子の身体を隅々まで見て部長は満足そうに頷く。
部長に男性経験は無いが、この白い肌の輝きは男の手はおろか家族にすらろくに見せたことがない肌だと確信した。
そんな貴重な肌が30人の生徒の前で晒されている。
この佳子の身体は、これまで書いてきたヌードモデルの中でも最高レベルの素材。
しかも、佳子を貶める切っ掛けもこれで作れる。
部長にとって完璧な結果だった
「それでは皆さん初めてください」
部長は佳子から一番近い真正面の場所に座った。
佳子は言われたとおりに片足を椅子に乗せて足を少し開いて座っている。
部長と佳子の位置を考えると部長の目には佳子の女の全てが見えているのは間違いなかった。
隆は晒された姉の裸体をまじまじと見ていた。
まるで記憶と違う姉の体。
今の姉は高校3年の女性らしい胸の膨らみがあり陰毛も立派に生えていた。
隆は無意識のうちに始めてみる姉の陰毛。黒い茂みを凝視する。
姉の陰毛は濃くよく縮れていた。
形は綺麗な逆三角形に生えそろっており、女の割れ目も確認できた。
ふと顔を見ると姉と視線が合う。
全裸の姉は困ったような表情をしつつも、隆に対してニコと微笑んだ。
その笑顔を見た隆は思わず顔を逸らす。
そして欲望のまま姉の裸を観察していた自分を恥じた。
姉は笑っていた。こんなことなんともないわ。という表情で。
確かに一見すると恥ずかしがっている様子はない。
しかし家族である隆には、姉のやせ我慢が手に取るように分かった。
顔こそ笑ってくれたが、手は微かに震え口元も強張っている。
いつも見せている優しい姉の雰囲気とは程遠い。
表には出さないが、内心は羞恥と屈辱で押しつぶされそうになっているのがはっきりと伝わった。
実際に佳子は今の自分の状況を掴みかねていた。
なぜ、自分はこんなところで裸になっているのか。
なぜ、白鳥に自分の全てを見せないといけないのか。
こんなに沢山の人達に裸を見せてしまった自分はどうやって生きていけばいいのか。
もし彼氏ができたらこの事を打ち明けられるのか。
この裸はすでに色々な人に見られた体なのよと言えるのか。
何度繰り返しても答えは出ないのはわかっているが、
それでも佳子は自分に問いかけ続けた。
1年の女子生徒がぼそっと漏らす。
「佳子先輩って意外と毛深いんだね。でもあそこは赤色でハミ出しているからよく見えますよ」
何のことかわからないのか佳子は少し首を傾げた。
佳子の視線が自分の股間を捉える。そこには濃い陰毛が見えた。
その濃い毛や大陰唇ですら隠しきれないピンク色した小陰唇も一緒に。
佳子の顔が真っ赤に染まる。
急いで足を閉じ、近くに置いてあったバスローブで体の前を隠す。
そして大声で「あんたに関係無いでしょう」と怒鳴った。
「コラコラ、モデルさんは声を出したら駄目。動いてもダメ。体を隠すなんてもってのほか。バスローブを置いて先ほどのポーズに戻って」
部長が今にも1年の生徒のもとに向かっていきそうな佳子に注意する。
「くっ」
佳子は部長をチラッと見ると「早く」と言わんばかりの表情をしている。
それを見た佳子は、体を隠していたバスローブを名残惜しそうに机の上に戻し、ポーズを取り直す。
再び、足を開き、屈辱的なポーズを取る佳子。
それを見た部員たちは先ほどの話を確認しようと一斉に佳子の開いた足の奥、陰毛に隠れた割れ目に視線を走らせた。
「なるほどなぁ。でも佳子のあそこは可愛いから少しぐらい具が大きくても気にする必要はないのにな」
佳子のクラスメートと思われる男が彼女のあそこを見ながらゲスなことを言う。
「ははは、違いない」
一斉に笑い声。
そんなセクハラ暴言にも佳子は何も言わず耐え続けた。
―――姉さん……
隆は部長の指示通りに体を晒し直す姉の姿が見ていられなかった。
宿敵とも言える相手の命令で肌を晒し続ける屈辱。
同級生の男に裸を見られてからかわれる。
今、姉はどんな気持ちなのかと考えるだけでいたたまれなくなった。
「そこの一年生。モデルの身体的特徴は絵に書きなさい。口にだすものではないわよ」
騒ぎ始めた部員を戒めるように部長は騒動の切っ掛けである一年女子を注意する。
だが、その目つきは何処か楽しそうに見えた。
「ほーい。すみませんでしたー」
部長が本気で怒っていないことを察したのか、まったく心がこもらない声で謝る一年女子。
「でも、体の特徴は上手く捉えているわよ。このモデルのポイントはこの胸体のラインと臍」
部長は30センチ強の棒を持ちながら佳子の体のポイントを説明する。
棒が右胸を突く。僅かに顔をゆがめる佳子。
胸は恥ずかしさを訴えるように小刻みにフルフルと震える。
尖った乳首がいかにも頼りなげであった。
部長はその震える胸の形をなぞるように棒で円を書く。
「この通り左胸より右胸が微妙に大きい。これは右利きの彼女が自分で胸を揉んでいたからと思われます」
誰もがそんなわけ無いと思う珍説を部長が言う。
なんとも言えない空気が部室を覆う。
無視を決め込んでいるのか佳子は相変わらずの無表情だった。
棒は下へなぞるように動き、臍へと到達する。
「臍の形は顔や体型に続く女性の裸を表現する上で大切の部分です。人によって形も全く違う。彼女の場合は縦臍と呼ばれる美しい臍です。手を抜くこと無くこの臍の形は書くように」
棒が臍から下半身へと向かう。棒の先が下の毛に潜る。
「この部分を書く必要はありませんが、このモデルの大きな特徴であることも間違いないので、上手く誤魔化しながら表現してください」
棒は陰毛を撫でつつ、股間の割れ目をそっとなぞる。
そしてゆっくりと棒の先が割れ目の間に食い込む。
「……」
佳子は無言のまま怒りと憎しみの籠もった目で部長を睨んだ。
その目を見た部長は口の端を歪めて鼻で笑いながら「では始めてください」と作業の再開を指示した。
カリカリカリカリ
再び静まり返った部室。ペンを走らす音だけが聞こえる。
この美術部は寄せ集めの生徒で構成されているとは言え、美術の実績がある生徒しか入部できない。
確かにエロ目的で美術の道に入った生徒も多いが、決して美術をバカにしているわけではない。
皆、一度作業を始めると真剣になって絵を書いていた。
部長は冷静を装いながら佳子に指示を出す。
先ほどのパニックから回復した佳子はただ黙って言われた通りのポーズをとった。
部長は自分の思いのままのポーズを取る全裸の佳子を改めて見直す。
染み一つ無い真っ白な肌。形のいいお椀型の乳房。可愛らしいピンク色の乳首。
佳子の身体を隅々まで見て部長は満足そうに頷く。
部長に男性経験は無いが、この白い肌の輝きは男の手はおろか家族にすらろくに見せたことがない肌だと確信した。
そんな貴重な肌が30人の生徒の前で晒されている。
この佳子の身体は、これまで書いてきたヌードモデルの中でも最高レベルの素材。
しかも、佳子を貶める切っ掛けもこれで作れる。
部長にとって完璧な結果だった
「それでは皆さん初めてください」
部長は佳子から一番近い真正面の場所に座った。
佳子は言われたとおりに片足を椅子に乗せて足を少し開いて座っている。
部長と佳子の位置を考えると部長の目には佳子の女の全てが見えているのは間違いなかった。
隆は晒された姉の裸体をまじまじと見ていた。
まるで記憶と違う姉の体。
今の姉は高校3年の女性らしい胸の膨らみがあり陰毛も立派に生えていた。
隆は無意識のうちに始めてみる姉の陰毛。黒い茂みを凝視する。
姉の陰毛は濃くよく縮れていた。
形は綺麗な逆三角形に生えそろっており、女の割れ目も確認できた。
ふと顔を見ると姉と視線が合う。
全裸の姉は困ったような表情をしつつも、隆に対してニコと微笑んだ。
その笑顔を見た隆は思わず顔を逸らす。
そして欲望のまま姉の裸を観察していた自分を恥じた。
姉は笑っていた。こんなことなんともないわ。という表情で。
確かに一見すると恥ずかしがっている様子はない。
しかし家族である隆には、姉のやせ我慢が手に取るように分かった。
顔こそ笑ってくれたが、手は微かに震え口元も強張っている。
いつも見せている優しい姉の雰囲気とは程遠い。
表には出さないが、内心は羞恥と屈辱で押しつぶされそうになっているのがはっきりと伝わった。
実際に佳子は今の自分の状況を掴みかねていた。
なぜ、自分はこんなところで裸になっているのか。
なぜ、白鳥に自分の全てを見せないといけないのか。
こんなに沢山の人達に裸を見せてしまった自分はどうやって生きていけばいいのか。
もし彼氏ができたらこの事を打ち明けられるのか。
この裸はすでに色々な人に見られた体なのよと言えるのか。
何度繰り返しても答えは出ないのはわかっているが、
それでも佳子は自分に問いかけ続けた。
1年の女子生徒がぼそっと漏らす。
「佳子先輩って意外と毛深いんだね。でもあそこは赤色でハミ出しているからよく見えますよ」
何のことかわからないのか佳子は少し首を傾げた。
佳子の視線が自分の股間を捉える。そこには濃い陰毛が見えた。
その濃い毛や大陰唇ですら隠しきれないピンク色した小陰唇も一緒に。
佳子の顔が真っ赤に染まる。
急いで足を閉じ、近くに置いてあったバスローブで体の前を隠す。
そして大声で「あんたに関係無いでしょう」と怒鳴った。
「コラコラ、モデルさんは声を出したら駄目。動いてもダメ。体を隠すなんてもってのほか。バスローブを置いて先ほどのポーズに戻って」
部長が今にも1年の生徒のもとに向かっていきそうな佳子に注意する。
「くっ」
佳子は部長をチラッと見ると「早く」と言わんばかりの表情をしている。
それを見た佳子は、体を隠していたバスローブを名残惜しそうに机の上に戻し、ポーズを取り直す。
再び、足を開き、屈辱的なポーズを取る佳子。
それを見た部員たちは先ほどの話を確認しようと一斉に佳子の開いた足の奥、陰毛に隠れた割れ目に視線を走らせた。
「なるほどなぁ。でも佳子のあそこは可愛いから少しぐらい具が大きくても気にする必要はないのにな」
佳子のクラスメートと思われる男が彼女のあそこを見ながらゲスなことを言う。
「ははは、違いない」
一斉に笑い声。
そんなセクハラ暴言にも佳子は何も言わず耐え続けた。
―――姉さん……
隆は部長の指示通りに体を晒し直す姉の姿が見ていられなかった。
宿敵とも言える相手の命令で肌を晒し続ける屈辱。
同級生の男に裸を見られてからかわれる。
今、姉はどんな気持ちなのかと考えるだけでいたたまれなくなった。
「そこの一年生。モデルの身体的特徴は絵に書きなさい。口にだすものではないわよ」
騒ぎ始めた部員を戒めるように部長は騒動の切っ掛けである一年女子を注意する。
だが、その目つきは何処か楽しそうに見えた。
「ほーい。すみませんでしたー」
部長が本気で怒っていないことを察したのか、まったく心がこもらない声で謝る一年女子。
「でも、体の特徴は上手く捉えているわよ。このモデルのポイントはこの胸体のラインと臍」
部長は30センチ強の棒を持ちながら佳子の体のポイントを説明する。
棒が右胸を突く。僅かに顔をゆがめる佳子。
胸は恥ずかしさを訴えるように小刻みにフルフルと震える。
尖った乳首がいかにも頼りなげであった。
部長はその震える胸の形をなぞるように棒で円を書く。
「この通り左胸より右胸が微妙に大きい。これは右利きの彼女が自分で胸を揉んでいたからと思われます」
誰もがそんなわけ無いと思う珍説を部長が言う。
なんとも言えない空気が部室を覆う。
無視を決め込んでいるのか佳子は相変わらずの無表情だった。
棒は下へなぞるように動き、臍へと到達する。
「臍の形は顔や体型に続く女性の裸を表現する上で大切の部分です。人によって形も全く違う。彼女の場合は縦臍と呼ばれる美しい臍です。手を抜くこと無くこの臍の形は書くように」
棒が臍から下半身へと向かう。棒の先が下の毛に潜る。
「この部分を書く必要はありませんが、このモデルの大きな特徴であることも間違いないので、上手く誤魔化しながら表現してください」
棒は陰毛を撫でつつ、股間の割れ目をそっとなぞる。
そしてゆっくりと棒の先が割れ目の間に食い込む。
「……」
佳子は無言のまま怒りと憎しみの籠もった目で部長を睨んだ。
その目を見た部長は口の端を歪めて鼻で笑いながら「では始めてください」と作業の再開を指示した。
カリカリカリカリ
再び静まり返った部室。ペンを走らす音だけが聞こえる。
この美術部は寄せ集めの生徒で構成されているとは言え、美術の実績がある生徒しか入部できない。
確かにエロ目的で美術の道に入った生徒も多いが、決して美術をバカにしているわけではない。
皆、一度作業を始めると真剣になって絵を書いていた。