柔道部の伝統

21話 部外者にお尻叩きのシゴキをやられる金月さん


 あれから数十分後。
 すでに良美たち1年女子の姿はなく、普段なら授業開始直前の静かな時間になるはずなのに道場には10人ほどの男子が輪を描くかのように座っていた。
 男たちの背は高く顔に見覚えがないが、ガッチリした体をしており、スポーツ部の生徒であることは明らかだった。
 そう。ここに集められたのは男子バスケ部の部員。
 本来は柔道部とは無縁の男子たちだった。

 輪の中心にいる女を見てバスケ部員の喉が鳴った。
 極上の美人と言える女の両手が背中にまわり、高級そうな質感を漂わせる白いブラのホックをはずしにかかる。
 柔道家らしい長くて筋肉が付いた腕がピクリと動くとパチンの音とともにもホックが外れてブラが床に落ちた。
「おお」
 晒される大きな膨らみと淡いピンク色の乳首を見て思わずどよめきが起きる。
 バスケ部員たちは今、行われてるていることが信じられなかった。
 こんな学校の有名人が目の前で制服を脱ぎ下着姿を見せてくれたのだ。
 しかも話はそこで終わらない。ブラすらも外して大きな乳房さえも曝け出した。
 秘めた膨らみを見られたと言うのに女の表情に変化はない。怒りを表すわけでも恥ずかしさを見せるわけでもない。
 ただ自らの行動に集中している。その顔付きはまるで試合中。大一番のような緊張感が漂っていた

「これが全国すら名が通る金月の集中力なのか……」
 バスケ部員とはいえ学校の有名人の金月のことは知っている。
 屈指の実力者で心技体揃ったスポーツ選手の理想とも言える女子だと。
 かなり尾びれが付いている評価だと思っていた。
 だがその評価も今ならわかる。
 同じスポーツ部としてこの集中力は驚くしかない 
 
 その感想を裏付けるかのように金月はパンツをすっと下ろし、漆黒の艶やかな繊毛がバスケ部たちの目に曝け出される。
 彼女の恥毛は手入れでもされているのか形よく生えそろい、綺麗な逆三角形を描いていた。

 全裸になってもまだ金月の試練は終わらない。
 そのまま、四つん這いになり、そっと尻を持ち上げた。
 ここにきてバスケ部はようやく今の状況を思い出す
 そうだ。俺達は今からこの女の尻を叩くために集まったのだと。

 男子バスケ部からすれば、この尻叩きの手伝いは降って湧いた幸運だった。
 かったるい早朝練習を終えると柔道部の新田が突然やってきた。
 部長が話を聞くと、今から1人の女子の尻を叩くから手伝ってほしいということだった。
 バスケ部にも尻叩きの気合い入れはあるのでその事自体に驚くことはない。
 女子バスの尻も見飽きているし異性の尻を叩けるからやりたいとも思わない。
 案の定、部長は断ろうとするが、尻叩きを受ける女子があの金月だと聞いて目の色が変わる。
 本来ならこれだけでやると返事するところだが部長は意外としたたかだった。
 部員たちのストレスを発散させるいい機会とばかりに条件を出した。
 1 金月の裸を皆に見せたいから必ず全裸にすること。
 2 下着姿も見たいから脱衣は目の前で行うこと。
 3 尻叩きは1人3発。素手か竹刀で叩かせること。
 4 あそこを見えやすくするために立ったままではなく四つん這いポーズで足を開いて尻叩きをやらせること
 5 このことは他言無用。
 
 新田はこの条件を全て飲んだ。
 その瞬間、金月にとっては初めての柔道部員以外の露出と尻叩きを受けるはめになった。

「始めてください」
 柔道部の新田が言うと1人のバスケ部員が金月の尻の前に立つ。
 こんなパーフェクトな女子が男子に尻を叩かれるのを待っている
 なんとも非現実な光景に戸惑いながらも男子は大きな尻を叩く。
 パチンと音がなったその瞬間、無症状を貫いていた金月の顔が歪み「あぅっ」と苦痛の声を上げた。
「え?」
 これには誰もが驚いた。ここまでの精神力を見せた金月がたかが尻叩きに反応したのだ。
 まさかと思いながらも次の男子がパンパンパンと3連続で尻を叩くとやはり「うっ」と声が漏れた。
 本人は必死に噛み殺しているのに反応してしまう。
 バスケ部員たちはようやく理解した。この女子の弱点と自分たちが集められた理由を。


 新田の「次」の掛け声とともにまた1人の男が女の足元に近づく。
 金月の尻はいい感じに赤く火照っていた。
 男の腕力でこの尻を叩けば先程よりも大きな反応を引き出せるのは間違いない
 男は少し含みを感じる顔をしながら右の尻肉を叩く。
 なぜかパチンと軽い鳴り、垂れ下がった豊かな乳房が衝撃で震える。
 金月の顔が一瞬屈辱に歪んだと思うと同時に口からは「あん」と何処か艶っぽい声を出した。
 どうやら男はあえて威力を落として尻を叩いたようだ。
 こんな冷静沈着で高嶺の花と言われた学校の有名人から性の感情を引き出したことに男は自慢気にガッツポーズを取る。
「どうよ」
「ははっ、やるなぁ」
 もちろん周りにいる他の複数の男もその反応を見て笑う。
 もう間違いない。この女はお尻叩きに弱いと誰もが思った。

 
「次」
 新田がいうと1人の男が金月の前に立つ。
 この男はまだ1発も叩いていないので3発分の権利を持っていた。
「金月、いい格好だな。ここからでもあそこがよく見えるぞ」
 そういうのは筋肉質な3年生。金月と同じクラスの男子だった。
 本来は柔道部とは無関係のクラスメイトに裸を見られて尻を叩かれる。
 流石の金月も嫌悪感の表情を見せる。顔が強張り足を閉じようと動く

「約束はそうじゃないだろ」
 男はそう言って金月の両太腿を持ち逆V字型にするため左右にぐっと開く。
「おおおおおぉ」
 偶然か行為なのか。太ももと一緒に尻たぶまで押しひろげられる
 そのためなんとか隠れていた中央にあるセピア色した排泄の蕾までもが露出しギャラリーたちは盛り上がった。

 晒しては言えない場所に空気と視線を感じたのか金月は本能的に再び足を閉じようとする
 まるでその瞬間を狙ったかのように男のごつい手が赤く染まっている大きな金月の尻に勢い良くヒットする
「あーーん」
 普段からは想像も付かないなんとも間抜けが甲高い声が響き、再び笑い声で包まれる。 
 これだけ屈辱を与えても男は満足しない。今度は近くに置いてあった竹刀をもつ。
「金月、お前からすれば俺なんて眼中にもなかったかもしれんが俺は真剣に告白したんだぜ。それをお前は……」
 男の説教とも懺悔とも付かない言葉にずっと黙っていた金月の口が開く。
「……あの話はきちんとお断りしたはずです。別にあなたが嫌いとかではなく私は柔道だけで手一杯なので誰とも付き合うつもりはありません」
 全裸を晒して尻叩きまで受けている最中だと言うのに金月の口調は普段と変わらない。
 澄んだ声で力強い。言葉に嘘偽りがないのは明らかだった
「ずっと見ていたんだからそんなことわかっている。金月が柔道に全てを賭けていることもさ。それでも俺を選んでほしかった」

 次の瞬間、唸りを上げた強烈な竹刀の打撃が彼女の下半身を揺るがせた。
「うッ──」
 悲鳴こそ必死に呑みこんだものの尻に受けた竹刀の味は体の隅々まで駆け抜け四つん這いのバランスを崩す。
 だが先程の良美とは違って潰れたりしない。必死に体位を維持し続けた
「ほう」
 これには新田も驚いた顔を見せる。いつもは生尻を竹刀で打てば簡単に崩れていたからだ

「やはり金月は凄いな……俺はお前と一緒に最後の学生生活を送りたかったよ」
 男の手が金月の腫れた尻を満遍なく撫で回す。
 幾度となく叩かれた尻は敏感になっており手が動くたびに彼女の体がピクンピクンと震えた。 
 男は性器を開いたり肛門に直接触ったりして痛みと屈辱をたっぷり与えてから友人たちがいる輪へと戻っていった。
「あれ、最後の1発はどうした」
「もういいわ。金月の『モノ』を直接触れた男になれたんだからあれを思い出に……いや代わりとするよ」
------

 数分後
 尻叩きが終わりワイワイと金月の体や尻の感触について盛り上がるバスケ部員に新田が近づく
「ありがとう。忙しいところ悪かったな」
「いいってことよ。俺達もいい気晴らしになったしな。またやる時は呼んでくれ」
 バスケ部の部員たちは清々しい顔をしながら上機嫌で去っていった


 やかましい軍団がいなくなり道場に静けさが戻った
 ここに残されたのは新田と金月のみ。
 金月は限界が来たのか「はあはあ」と息も絶え絶えだった。
 尻は竹刀で打たれた3本の赤い線と力いっぱいに叩く悪がきが数人いたせいで腫れてはいるが思ったよりもダメージが大きくないようだ
 それより外部の人間にシゴカれた精神的なダメージのほうが大きいのかピクリとも動かない  
 どんな特訓にも耐えてきたことを自慢とする金月だったが尻叩きのシゴキには弱くいつも潰れていた。
 新田からすればこんな姿も見慣れたものでしか無かった


「なんでこんなことを……いつも通りあなたが1人でやればいいでしょう」
 金月がやっとかっと声を出して問い詰める。
 朝の授業開始10分前。金月にとってこの時間は新田から尻を叩かれる屈辱の時間だった。
 毎朝、必ず新田に尻を見せて叩かれる。
 この何の意味もないシゴキは金月のプライドを大いに傷つけた。
 だがいくら嫌と思っても新田が決めたことに逆らうことも出来ない。
 そんな屈辱の日々を黙って耐えていたのに、今日はなぜかバスケ部による尻叩きとなった。   
 なぜそうなったのか。彼女はその理由を問いただした。

「いつも通りでは駄目なんだよ。俺はさっき良美の失敗を庇ったせいで先生から尻を叩かれた。なら女子の責任者の金月も普段以上に叩かれないと不公平だろ」
「え?」
 新田が教師の暴力から良美を救った? 予想外の答えを聞き金月が黙り込む。
「下級生を守るのは俺達3年の役目。そして下級生のミスの責任を取るのも俺達3年の役目。違うか」
 新田の考えは何一つ間違っていない。流石柔道部の主将をやっているだけのことはある。
 金月は全裸のまま静かに立ち上がる。
 体を隠すこと無く静かに頷き、同意の意思を示した
レべチなスワッピング1