番台少年の片思い



あらすじ


潰れかかった銭湯の一人息子である中学2年の武は今日も番台に座った。
お年寄りしか来ないこんな銭湯に未来はないと思いつつも、この仕事を愛していた。
幼馴染の立花は言う。「わざわざ私が来てあげるんだから頑張りなさいよ」と。
実際に立花はこんなオンボロ銭湯だと言うのに毎日のように来てくれた。
武はしらない。なぜ立花がそこまでしてくれるのかを。
彼はわからないまま、自分の目の前で服を脱ぐ立花の姿を今日も眺める。

小説